■その内容 将棋 チェス オセロ(リバ−シ) 麻雀 人生ゲ−ム等多くのインドア ゲ−ムが存在しますが前三者は互いが対等な条件での勝負ですので 必然的に実力重視になってしまいます。 子どもが大人に、または素人がプロにはほとんど勝てません。 遊び的要素が少なめであります。 花札は遊び的要素(運)が多分に含まれます。 麻雀はというと少し複雑であり、役や点数等覚えることが少なくあり ません。 牌やテ−ブルをお手軽には持ち運ぶことが困難な上に周囲への騒音 にも注意を払わなければなりません。 何より4人集めることが難しい場合もあります。 (2〜3人で遊ぶことも可能ですが) 花札は2人(もしくは3人)で遊べます。 人生ゲ−ムにおいてはある程度実社会を理解されている方なら問題ない のですが、そうでない子ども達にとってはいささか懸念される部分も あるように見えます。 例えば終戦直後さながらに子どもをどんどん産めば、それに比例して お祝いなるものを貰うことができるのですが 実社会ではそれに比例して出費もあります。 おまけに使用する通貨がドル建てで単位も万や億といった紙幣を扱う ので非現実的な金銭感覚になり兼ねません。 しかも最大の落とし穴はル−レットの数字を挿すパ−ツが 数字と数字の間の突起物に引っかかった時にはいっきにその場が緊張感に 包まれ せっかくの娯楽が台なしになってしまう可能性もなきにしもあらず ということです。 花札はル−レットを使わないので安心です。 注)かなりコジツケましたタカラさんすみません。 ■その形 そしてその遊び方だけでなく花札の視覚的特徴について 起源は西洋カルタらしいですが、それをうまくジャパナイズされて おります。 花札の寸法は大き過ぎず小さ過ぎずしっかりとした厚みがあり 手に取った時のしっくり感が善いです。 全札48枚に描かれたその絵柄も無機質な幾何学模様のトランプとは 違い、いとおかしな絵柄から滲み出る日本のわびさびがこれまた 善いです。 チェスの駒や麻雀の牌にひけを取らない視覚的娯楽に興じることも できるというわけです。 ご存知かと思われますが花札の絵柄は日本の一月から十二月の景色 をあらわしてます。 それらの中にはしっかりと花鳥風月が含まれてます。 「ああ花札ってええわあ。」 花札って見ているだけでもちょっと楽しいです。 まるで永谷園のお茶漬けの付録である東海道五十三次の風景画みたいな。 |